乾燥する冬。
肌や髪だけじゃなく、喉も乾燥してイガイガして咳がでてしまう。
そんな時は喉の粘膜を潤すことで、ウィルスの侵入を防ぐこともできるから、水分補給はこまめにしたい。
だけどコーヒーなどのカフェイン飲料のとり過ぎは、体を冷やしてしまいます…
カフェインは一時的に血行を促進し、体温を上げてくれるけど、交感神経を刺激するからです。
そこでオススメなのが白湯です。
白湯(さゆ)とは?
白湯は、沸騰させたお湯です。
お湯をゆっくり飲むだけでOKという手軽さで、簡単美容法&健康法としても一時流行りましたね。
だけど一時的な流行りにしてしまうのはもったいない。白湯は、いろんな効果が得られるから。
白湯の発祥は、インドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」です。
アーユルヴェーダっていうと、オイルを垂らしてのマッサージのイメージがあると思うのですが、WHOも認める医療なんです。
インド・スリランカでは、「生命の科学」ともいわれる伝統医学です。
アーユルヴェーダはサンスクリット語なのですが、言葉を分解してみるとこんな感じ。
アーユス⇒Ayus 生命
ヴェーダ⇒ Veda 知識、学問、真理
だから言葉が表す通り、アーユルヴェーダの教えには、心と身体の繋がりを理解して、自らを癒していく方法がたくさんあります。白湯もその1つ。
なぜ、アーユルヴェーダでは白湯がいいとされてるのか?
アーユルヴェーダにおいて、自然界と同じように人体を構成しているエネルギーには3つの種類があると言われています。
この3つのバランスは人それぞれ異なります。
3つの性質のバランスによって体質が決まると考えられています。
3つのバランスを整えて、身体を健康な状態に保つ働きがあると言われているのが白湯です。
水を火にかけて沸かすことで「水」に「火」の要素を取り入れます。
沸騰を10分以上続けることで気泡がでて白湯に「風」の要素を含ませることができます。
さらにヤカンではなく土鍋で沸かすと3つの要素の他に「土」のエネルギーまで加わります。
このように白湯は全要素を満たしているため、身体のバランスを整えるとされています。
他にも白湯にはこんな効果がるんです!
白湯の効果
カラダを温めるて免疫力が上がる
まずは1つ目。
白湯を飲むことで胃腸が温められます。
内臓の働きが活発になるから、礎代謝を向上させる効果が期待できます。
内臓温度が1℃あがると基礎代謝も約10~12%上昇します。
1℃上がることで免疫力は30%アップすると言われています。
ダイエットにつながる
腸は第二の脳とも言われていて、腸内環境を良くすることは健康やダイエットにも繋がります。
白湯をのむことで、腸が温められます。
内臓温度が1℃あがると基礎代謝が約10~12%上昇し、脂肪燃焼率もよくなります。
つまり、痩せやすい体質を維持できるということ。
だから、ダイエット効果が期待できます。
冷え性改善が期待できる
体内で酵素が働きやすい体の深部体温は37.2℃前後で、深部体温が高くなると血液の循環が促進され老廃物の排出が高まります。
外部温度よりも食べ物や飲み物などの影響を受けやすいのは深部体温といわれる臓器の温度です。
白湯を飲むと胃腸などの内臓機能を温めることができるので、飲んだ直後から全身の血の巡りがよくなります。
だから、温められた白湯を飲むことでむくみ・便秘の解消や、冷え性の改善につながります。
便秘解消につながる
冷たい水は胃はもちろん、カラダの器官をキュッと縮めて、動きを鈍くしてしまいます。
白湯を飲むと、体がじんわりと体が温まっていきます。
体内に溜まった老廃物や毒素が排出しやすくなるので便秘で悩んでいる人にもおすすめです。
美肌につながる
白湯には血液を温めて動脈や毛細血管を広げ、血液の流れをよくする効果があります。
血流がよくなることで、デトックス効果が高まり、体内の老廃物が排出されやすくなります。
その結果、肌のターンオーバーが整い、美肌に導いてくれるでしょう。
白湯の作り方
白湯はお湯を沸騰させるだけなので本当に簡単です!
コンロとお水と鍋があれば簡単にできちゃいます。
【白湯の作り方】
① 鍋(やかん)にお水を入れて、フタをして火にかける
② 沸騰したらフタをとり、そのまま沸かし続ける
③ 10~15分ほど沸かせば完成
お水は、水道水でもミネラルウォーター、浄水器の水いずれも可能です。
水道水を使う時だけちょっと注意。10~15分間沸騰させ続けてください。
なので、朝忙しい方はミネラルウォーターを使うほうが時短になります。
水道水のカルキ臭や塩素などを蒸発させて、殺菌するためです。
「白湯って味ついてないじゃん」
と思うもしれませんが、そんなことはないです。
お湯と白湯は違うんです。
お湯::水を温めたもの
白湯::沸騰したお湯を冷ましたもの
十分に沸騰させて、余分な成分を取り除いた「白湯」は、まろやかな風味になります。
また、水道水で白湯を作る場合は、沸騰分もいれて多めのお水で作ってください。
白湯は作ってもそのまま飲まずにさましてください。
水分が身体にスムーズに吸収されると言われる、50℃前後の適温に冷めるまで待ちましょう。
またふつうの鍋の替わりに鉄瓶でお湯を沸かすこともオススメ。
鉄製だと一緒に鉄分も摂ることができます。
電子レンジ
ミネラルウォーターを使う場合は、電子レンジでもOKです。
電子レンジで1分30秒~3分(500W)ほど温めて、ゆっくりと飲みましょう。
水道水を使用する場合は電子レンジはおすすめしません。
1日に白湯をどれくらい飲んでもいい?
飲む量は1日に700~800mlぐらいが目安です。
ゴクゴク飲まずに時間をかけてゆっくり飲みましょう。
白湯が身体にいいといっても摂りすぎは禁物です。
飲みすぎは内臓に負担をかけたり、過剰なデトックス効果で体に必要な栄養素まで排出してしまいかねないからです。
それでは、逆効果。
また、摂りすぎるとむくみの原因になることもあります。
白湯を飲むベストな時間帯は?
700~800mlだとコップ4杯が目安です。
飲み時間帯は、こんな感じで分けて飲むのがベストです。
朝起きた時に1杯
日中仕事の合間に、2杯目、3杯目
夜寝る前に1杯
寝る前の白湯は、カラダはもちろん、こころもリラックスできます。
体も心も温まり寝つきもよくなるでしょう。
ただし、寝る30分以上前にしてください。
寝る直前に飲んでしまうと、睡眠時無呼吸症候群になるリスクもあると言われてるからです。
就寝時、横になるときに胃の中に液体が多いと、胃から逆流するのを防ぐために気道が狭くなります。
そうすると睡眠中に息がつまる現象が起きやすくなり、睡眠が浅くなる原因となります。
白湯でなくとも寝る寸前に水分を取るのは控えたほうがいいですよ。
白湯のアレンジ
レモン白湯
レモンの香りにはリラックス効果があります。
レモンに含まれるクエン酸には殺菌作用があり、口腔内細菌の増殖を抑える働きが期待できます
ビタミンCには、美肌、風邪予防効果が期待できます。
腸に刺激を与えて動きを活発にして、コロコロした硬い便を出しやすくするという作用もあります。
ただし、レモンの刺激は強いので、胃腸が弱い人は量を加減してください。
① やかんに水を入れてフタをし、火にかける
② 沸騰したらふたを取り、10~15分間煮立たせる
③ 火を止めてカップに約200mlをそそぎ、レモン果汁5滴程度(最大で大さじ1杯)を加える
ターメリック白湯
ターメリックと言えば、インド料理に欠かせないもの。
別名、ウコンです。『ウコンのちから』で有名なウコン。
アーユルヴェーダでも重要な薬草として用いられます。
免疫力アップ・風邪予防、炎症を鎮める、脂肪沈着を防ぎダイエットに、抗酸化作用に優れアンチエイジングにもお勧めです。
また、ターメリックは、悪いものを取り去るとも言われていて、カルマを解消するための心と体の浄化法としてもオススメです。
お湯を沸騰させてさる
コップ1杯の白湯に、小さじ1杯程度のターメリックをいれる
はちみつ白湯
はちみつのいいところと言えば、腐らないこと。
天然の蜂蜜に限りますが、強い殺菌効果があるから、腐らない。
水分がほとんどないから、細菌は繁殖できないんです。
生の100%天然はちみつには、酵素、ビタミン、ミネラルなど栄養素がいっぱい詰まっています。
また、ビタミンCやビタミンB1、B2が含まれています。
ビタミンCは風邪の予防、ビタミンB1は食欲不振や疲労を防ぐ。ビタミンB2は肝臓の働きを強めるといった効果があります。
お湯を沸騰させてさせる
コップ1杯の白湯に、小さじ1杯程度のはちみつをいれる
ショウガ白湯
ショウガにも体を温めてくれる効果があります。
ショウガに含まれる辛味成分ショウガオールの働きにより、内臓だけじゃなく、新陳代謝を促進して体の末端までしっかりと温めてくれる働きがあります。
白湯と生姜のどちらにもからだを温めてくれる作用があるから、相性はバッチリ。
代謝が上がることでさらなるダイエット効果が期待できます。
特にかぜの諸症状に効果的と言われてます。
風邪かなと思ったら、ショウガ湯がいいと言われるのもこんな理由です。
お湯を沸騰させてさせる
コップ1杯の白湯に、ショウガ数かけらいれる
生のショウガは腐っちゃうという方は、チューブ式のショウガを代用してください。
もちろんチューブ式のショウガでも充分に代用することができ、体を温める事が出来ます。
梅干し白湯
梅干しには、整腸作用や胃腸の働きを活発にして、不要なものを体外へ排出する働きがあります。
白湯にも整腸作用があるので、梅干しと白湯を同時に摂ることと、相乗効果で効果的にデトックスが期待できると言われています。
梅干しはそのまま入れてもいいのですが、温めたり焼いたりして入れるのもオススメです。
梅干しを温めたり焼いたりすることでできる「ムメフラーム」という成分には、血流を促進する作用があるので、身体を温めるとされています。
白湯を飲むことでも身体が温まりますので、相乗効果でより身体が温まります。
お湯を沸騰させてさせる
コップ1杯の白湯に、梅干し1個いれる
梅干しを潰しながら、ゆっくりと飲む梅干しを焼く際は、フライパンやトースターを使って、梅干しが黒くなるくらいまで焼いてください。
ココナッツオイル白湯
スーパーフードの代表でもあるココナッツオイルを白湯に入れると、風味が抜群。
ココナッツオイルは、美肌・便秘改善・免疫力アップなどの効果が期待できることで注目されています。
白湯にココナッツオイルを入れることで、白湯の効果がよりアップします。
ココナツオイルには、脂肪を燃焼させると言われる中鎖脂肪酸が含まれますが、過剰な摂取はカロリーオーバーになるのでご注意下さい。
また、冬はココナッツオイルが固まってしまうので、冬ならオリーブオイルがオススメ
腸のぜん動運動を促すので、便秘に悩んでいる人にはお薦めの飲み方です。
お湯を沸騰させてさせる
コップ1杯の白湯に、小さじ1杯程度のココナッツオイルをいれる
まとめ
白湯の効果と作り方を紹介しました。
白湯は誰にもできて、お金もかからない手軽な方法です。
ぜひ、実践してみてくださいね。
呼吸法や瞑想法を通じて、免疫力アップ、ダイエット、アンチエイジング効果が期待できるディープマインドフルネス実践法無料動画講座を期間限定で配信中です。
ディープマインドフルネスは、西洋生まれの最新のマインドフルネスに、古代ヨガ哲学を統合させた自己改革法です。
詳しくは、ディープマインドフルネス&プラーナチャクラヨガ創始者のアキ・ソラーノさんのLINEでご覧いただけます。
アキさんのLINEでは、チャクラ呼吸法や瞑想基礎音声もプレゼントされてるので、ぜひ登録して実践してみてくださいね。