難しくない!歩行瞑想のやり方【簡単マインドフルネス実践法】

マインドフルネスに関する本を数冊読んだけど、なかなか瞑想ができない。

じっと座ってるのが苦手!

すぐに雑念が浮かんでしまう!

なかなか集中できない!

瞑想って難しいかも・・・

そう感じていませんか?

 

そこで今回、簡単にできる瞑想法を紹介します!それは、歩行瞑想。歩きながらできちゃう瞑想法です。

オフィスや自宅など日常生活の中で手軽にに行えて、マインドフルネスな状態になることができます。

ウォーキングをする習慣がある方なら、ウォーキング中にも取り入れられます。

歩きながらだから、じっと座ってるのが苦手でという人や、毎日忙しくてなかなか時間が取れないという人にもおすすめです。

それでは、具体的な歩行瞑想のメリットとやり方についてお伝えしていきます!

参考記事マインドフルネスのやり方・基礎編【呼吸法&瞑想法、動画解説あり】

歩行瞑想の5つのメリット

歩行瞑想というとなんだか怪しそうと思われるかもしれませんが、Google社の社員研修プログラムとして有名なSIY(Search Inside Yourself/サーチインサイドユアセルフ)でも実践されています。

ちなみにサーチインサイドユアセルフは、科学に基盤を置き、とても実践的なマインドフルネスに基づくEQカリキュラムです。

チャディー・メン・タン氏は、科学的データをもとにして、Googleのエンジニアたちが露理論的に納得できるプログラムに構築しました。

歩行瞑想によって得られるメリットは次の5つ!

① 今に集中できるようになる

ある研究によると、私たちは起きている時間のうち約47%を、自分が実際に取り組んでいることとは違うことを考えながら過ごしてると言われています。

53%は、心ここにあらずの状態。過去や未来に向いてます。

 

例えば、昨日旦那さんと喧嘩してついつい言い過ぎてしまったと悔いていたら、
「あ・・・あんなこと言わなかったらよかったな」とか「傷つけちゃったよね。ごめんね。」という思考で頭がいっぱいになってしまう。

また、コロナで孤独死のニュースを見て、「私もこの先ずっとひとりだったら孤独死してしまう。どうしよう」と想像で落ち込んでしまったり。

コロナで経済状況が悪化するというニュースを見ては、「うちの会社もそろそろヤバイかもしれない。どうしよう」とまだ起きてもいない未来に対して不安を抱いてしまって、とにかく心が「いまここ」にいない。

この状態が慢性化すると心が疲弊していきます。過ぎたことなどを繰り返し何度も考えてしまうのを反芻思考というのですが、心の病の原因になるとも言われています。

それが、歩行瞑想をすることで、歩くことに集中していくから、今に心をとどめられるようになります。

自分が何かをしている最中に、自分がしていることを意識できるようにするのが、「マインドフルネス瞑想法」の本質。

歩くことで足裏の感覚、地面に着いた・離れたの感覚などがわかりやすいですし、意識することができるのでマインドフルネスな状態になりやすい。

また、イライラや不安な気持ちが頭のなかをグルグルと回っていて、とても呼吸に集中して瞑想できないという人にもおすすめです。

参考記事→ 無にならなくても大丈夫!簡単にできるマインドフルネスのコツ

② 時短になる

ミシシッピ大学とニューサウスウェールズ大学が行ったある実験によると、

「10分間のウォーキング前後いずれかに瞑想を行うと、不安感が劇的に解消できる」

という研究結果が発表されたそうです。

ミシシッピ大学とニューサウスウェールズ大学の研究者らが大学生110人に協力してもらい行った実験です。

10分間ウォーキングのみ、10分間のウォーキング前に瞑想、10分間のウォーキング後に瞑想を行うグループなどに分け、そのあと心理テストを行いました。

その結果、「10分ウォーキング+瞑想(前後問わず)」を行ったグループにおいてのみ、大きく不安感が取り除かれていたそうです。

健康科学ジャーナル「American Journal of Health Promotion」に掲載

すなわちウォーキングに瞑想を組み合わせるのは、効果的だと実証されたのです。

だけど、ウォーキングをすることが習慣になってる人を除いては、ウォーキングやって、瞑想をやってと、2つ始めるのはハードルが高い。

それが歩行瞑想なら、普段歩くというのは日常で行ってる行為に、瞑想をプラスするから、今日からすぐに始められます。

ウォーキング+瞑想よりも、時間の短縮にもなります。

③ 手軽にできる

歩行瞑想は、ヨガのようや器具は不要です。

ある程度歩き回れるスペースがあれば、室内でもできます。

むしろ最初は室内から始めたほうがやりやすいです。

歩行瞑想がうまくできるようになると、通勤など日常の中で気軽に瞑想ができるようになります。

④ じっと座ってなくてOK

座禅だと足が痛くなってしまう。

10分以上瞑想できない。

じっとして行う、静坐瞑想・呼吸瞑想などが苦手という方でもできるのが歩行瞑想。

5分の実践からでも大丈夫です。

瞑想の効果と、リズム運動によるセロトニンの分泌やリラクゼーション効果も合わさって、ストレス解消法になります。

⑤ ルーティン化しやすい

さあ、今日から瞑想をするぞ!

そう思っても、今日は環境が整わないだとか、今日は疲れてるから、忙しいから、明日からしようなどと理由をつけて、なかなか取り組めなかった経験はありませんか?

私たちの脳には安定性という性質があります。

それは今までと同じことをしていたいという変化を嫌う性質。

だから、新しいことを始めようと思っても躊躇してしまったり、続かなかったりします。

歩行瞑想なら、部屋の中を歩く際に、少しやってみるということから始めることができるから、最初の一歩を踏み出すハードルが低い。

また、家の中であるく時、例えばトイレに行くとき、お風呂場に行くときなど、普段の日常の中でできるから習慣化もしやすくなります。

歩行 瞑想 やり方

【基本形】
歩くことに集中して、10歩前後の歩数で行ったり来たりします。

【やり方】

① リラックスした状態で立つ。

この際にオススメなのが、ヨガのタダーサナ(山のポーズ)

タダーサナは、安定感とリラックスを感じられるポーズです。

・脚を腰幅に開いて立ち、足を互いに平行にして保つ

・両足に均等に体重をのせる

・横から見ると、耳、肩、腰、くるぶしの位置が一直線になるように意識して立つ

②リラックスして普通に呼吸する。

③一歩ずつ、ゆっくりと歩きだす。

④足の動きと感覚に集中する。
4つの感覚に注意を向けて歩きましょう。一点集中することをダラーナと言います。

・足が地面から離れて上がる時

・かかとが地面に触れる時

・自分の重心が前へと変化する時

・重心が反対側の足に変わる時

足の感覚に注意を払って歩き続けることにより、両足交互に重心が移動を繰り返していることを感じましょう。

 

歩行瞑想をするときのポイント

はじめは、動きがスローに感じられるほど、なるべくゆっくり行うことです。

ゆっくりやることで、身体の些細な変化にも気づくことができます。手の位置はどこでも大丈夫。

場所はどこでも構いませんが、なるべく静かで安全な場所、例えば自宅の廊下やテーブルの周り、公園の芝生とか体育館の中などが良いでしょう。車や人の往来には十分に気を付けて下さい。

また、最初は意識していても、しばらくすると雑念が浮かんでくることがあります。気づいたら、体の感覚に意識を戻しましょう。

脚の動きに合わせて「右」「左」とか「上げる」「下げる」と心のなかでつぶやくこともオススメです。

まとめ

今回は簡単にできる瞑想法として歩行瞑想をご紹介しました。

日常の中で取り入れらえる瞑想法なので、ぜひ取り入れてください。

最初はうまくできなくても大丈夫。

うまく意識向けられてるかな。このやり方でいいのかな。など、評価や判断しないで行いましょう。

私達は自分を評価するクセがついてるから、うまくできなかったら落ち込み、諦めてしまう。

マインドフルネス瞑想は難しくないです。

心や脳の筋トレなので、鍛錬を重ねることで誰でも習得可能なスキルです。

楽しみながらやってみてくださいね。

 

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